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研究と症例
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第9回日本機能性食品医用学会総会

酵素消化低分子化フコイダン抽出物による癌細胞特異的細胞死及び糖鎖合成経路の改変誘導

【目的】
フコイダンは褐藻類の粘性成分を構成するヘテロ硫酸化多糖類であり、ガンに有効な副作用の極めて少ない物質として統合医療や免疫療法の分野で注目を集めている。そこで本研究では、酵素消化低分子フコイダン抽出物(FE)がガン細胞形質に及ぼす効果ならびに作用メカニズムの解明を目的とした。

【方法】
トンガ王国産モズクより調整したFEは第一産業(株)から提供されたものを使用した。細胞はヒト線維肉腫由来細胞株HT1080および性状ヒト線維芽細胞TIG-1を使用した。細胞表面糖鎖発現はFITC標識レクチンで解析した。糖転移酵素N-アセチルグルコサミン転移酵素V(以下GnT-V)および転写因子Ets-1のmRNA発現量の変化はreal-timePCRにより検討した。

【結果及び考察】
FE処理したHT1080細胞では細胞へのConA反応性が増加していたが、TIG-1細胞においては変化が見られなかった。Con A反応性増加が怒る要因として細胞表面のN-結合型糖鎖のβ-1,6-GlcNAc分岐鎖に注目し、β-1,6-GlcNAc分岐鎖に特異的結合性を示すPHA-L4レクチンを用いて細胞表面糖鎖の解析を行った。その結果、FE処理したHT1080細胞においてPHA-L4反応性減少が確認された。次にβ-1,6-GlcNAc分岐鎖の発現を調節する糖転移酵素GnT-Vおよび転写因子Ets-1に対するFEの効果をreal-timePCRを用いて検証した。 その結果、FE処理したHT1080細胞において処理濃度および処理時間依存的なGnT-V,Ets-1のmRNA発現量減少が確認された。一方でTIG細胞においては発現量に顕著な変化は見られなかった。このことから、FE はHT1080細胞においてGnT-VおよびEts-1の発現を抑制し、糖鎖発現の変化を伴う細胞形質変化を誘導していることが考えられた。

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