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統合医療と健康を考える会とは
日本は超高齢化社会に突入し、今後の医療に求められるものが益々多様化しております。近年、医療の世界でもテクノロジーの発展と共に様々な病気の原因が解明され、新たな治療法が次々と開発されており、がん治療においても、従来の手術・放射線・化学療法(抗がん剤)に加え、新たな第4の治療法として免疫療法も選択肢のひとつになりました。また、自由診療として保険適用外での治療法も様々取り入れられております。しかしながら、国立がん研究センターの統計によると、それでも今なお年間100万人以上の方ががんに罹患し、約38万人ががんで亡くなっております。
私ども、「統合医療と健康を考える会」は、2004年に当時九州大学大学院農学研究院の故白畑實隆名誉教授が、がんに対する様々な抑制効果など自身の研究で得られた成果を、がんで苦しんでおられる方々に還元していきたいとの思いで、数名の医師と共に設立されました。それから20年経た現在では、全国各地で多くの医師にご協力いただき、がん統合医療のご相談を受けております。
がんを発症する要因は様々ですが、食事・飲酒・喫煙・ストレスなど長年のライフスタイルが大きく関わっており、がんという病気は、やはり“生活習慣病”と言わざるを得ません。そして、がん克服に至っては一筋縄ではいかないからこそ、西洋医学を始め、補完医療など適切なすべての治療法を用いることが必要ではないかと考えます。
そのためには、医者任せの治療だけに頼るのではなく、自分自身ができることにも前向きに取り組んでいく、そして何より大切なことは、その「心の在り方」だと思います。
当会では、「あきらめないがん治療」というコンセプトのもと、今後、ますます多様化していくがん治療において、“体を治すだけでなく、心も癒す”という統合医療の概念に倣い、これからもお一人おひとりの患者さんに寄り添いながら、少しでも皆様のお役に立てるよう取り組んでまいります。
理事長 益山 司