急に寒くなったので、脳卒中のお話
今年は少し暖かめのお正月を迎え、穏やかな日々になることを期待していましたが、
あっという間に半月が過ぎ、急に大きな寒波が訪れましたね。
いや~、寒いです。
暖冬といわれていたこの冬、ようやくこの時期らしい寒さになったと思った矢先の出来事…。本当に、寒さが身に沁みます。
そのせいもあり体調を崩しかねませんので、十分注意が必要になってきます。
いつも感じていることですが、最近は本当に体調管理が難しくなってきました。
心も体も環境に振りまわされないよう、「体調を管理する」ということを意識しながら、この冬を乗り切っていただきたいと思います。
さて今回は、こんな寒い季節に起こりがちな、脳卒中のお話。
脳卒中とは脳血管疾患の総称で、脳内の血管が破れる「脳内出血」、脳を覆っている軟膜とその上のくも膜下の間で出血する「くも膜下出血」、血管が詰まる「脳梗塞」とに大別できます。
いずれも、発作が起きてから治療開始までの時間が、その後の後遺症などの予後に大きく関係するそうですので、発作が起きたときの速やかな処置が肝心だと言われています。
しかしその前に、前触れの発作が起こることがしばしば。
その前触れを見逃さず、早期に治療を受けられるようにしたいものですね。
皆さんもお聞きになられたことがあると思いますが、その「前触れ」について、ここで紹介しておきたいと思います。
○突然ペンや茶碗を落とす
○手足がしびれて動かなくなる
○めまいがする
○話がしにくく、ろれつが回らない
○目の焦点が合わなくなる。片方の目が見えなくなる
○瞬間的に記憶がなくなり、自分のいる場所や周囲の物や人との関係が分からなくなる
○そのほか、人によっては多様な運動障害、言語障害、視力障害、聴力障害が現れる
これらの前触れ発作は、ごく一時的に起こり、しかもすぐに治ることが多く、
「疲労のせいだろう」「飲みすぎのせいだろう」などと思いがちですが、
この発作が脳卒中を知らせる大切なサインであることを意識し、もしかしたら…と思うことが早期発見に繋がるのではないでしょうか。
また、がんで闘病中の方などについては、これらの症状ががんからの影響や、部位によっては進行状況に関わることかもしれません。
くれぐれも見逃さないよう是非参考にしていただきますよう、かといって、あまり気にし過ぎてストレスになりませんように…(笑)