腸の健康を考える
お盆も過ぎ、いよいよ夏の暑さも終盤に向かってくれるといいのですが、まだまだ日差しは強いようですね…。あ~、清々しい空気の季節が待ち遠しい今日この頃です。
さて今日は、特にこの季節色々な要因で弱りがちな「腸」について考えてみましょう。
腸は大きく小腸と大腸の二つに分けられます。小腸は主に栄養素の最終的な消化・吸収と免疫を担い、大腸は主に腸内細菌と共生し、便をつくり排泄する重要な役目を担っています。ここ数年、「腸」の研究が一気に進み、21世紀はズバリ!腸の時代の到来ともいわれているそうです。個人的には勉強不足かあまり聞いたことがなかったのですが…(苦笑)。
ご存知のように私たちは、生命を維持するため食べ物から体のもととなる材料や生命のエネルギー源を取り込んでいます。そしてその取り込んだものを唾液や胃液、膵液、胆汁などの連携プレーによって少しずつ消化を進め、小腸で消化の最終工程を終え必要な栄養素だけを吸収します。
また腸には人体最大の免疫系器官があり、全身の免疫細胞のうち、60~70%が小腸の腸管(特に回腸から大腸にかけて)に集中しています。腸管は食べ物を消化・吸収する場所だと思いがちですが、食べ物と一緒に体の中に入ってきた異物(体に有害なウイルスや病原菌)が、栄養素と一緒に紛れて体内に侵入しないように徹底した警備で自己防衛する働きも担っています。
ですから、これらの連携プレー・機能がうまく働かなくなると、必要な栄養素を摂取することができなくなり異物の侵入を許してしまうことになるので、腸の健康はとても大切です。
今回は小腸の働きを中心に考えてみましたが、前述したように大腸にももちろん重要な役目があり、一言では言い表せないほど人間の体は不思議に満ちています…。
皆さん、腸を労わっていますか? 食事のとき、少し腸の働きを意識して食べてみるのも、いいことかもしれませんよね。