「食物繊維…摂取の重要性」
春うらら…❤と言いたくなるような季節はまだでしょうか…(笑)
なんだか、全国的に雨模様の鬱陶しいお天気が続きますが、
この季節、一雨ごとに暖かくなると言われていますので、そうなりますよう期待したい今日この頃です。
さて、食物繊維について皆さんはどの位ご存知でしょうか。
食物繊維は、「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化成分の総体」と定義されています。
以前は「食物のかす」として評価されなかったようですが、次々と健康機能が明らかにされ今では注目されていますよね。
そして、食物繊維には不溶性と水溶性があります。
○不溶性…つまり水に溶けない食物繊維
セルロース、ヘミセルロース、キトサンなど、便量の増加作用や有害物質の排せつ作用、過食防止、中にはあごの強化や虫歯予防※といった生理作用も報告されています。
・多く含まれる食品:ゴボウ、玄米、大豆、きのこなど。
○水溶性…つまり水に溶ける食物繊維
ペクチン、グルコマンナン、アルギン酸、フコイダンなど、不溶性と同じく便量の増加作用や有害物質の排せつ作用以外に、血糖・血中脂質・血圧の上昇抑制、腸内細菌バランスの維持など。
・多く含まれる食品:おくら、こんにゃくいも、こんぶ、わかめ、もずくなど。
(そう、フコイダンは食物繊維なんですよね、水溶性の)
不溶性と水溶性で同じ作用もありますが、種類によっても生理作用が異なりますので、
毎日の食事はバランスよく、多種類の食物を組み合わせて摂るようにしたいですね。
☆☆☆それから、こうしてみると、食物繊維は固く噛みにくい食品が多いのに気がつきますよね。
そのため、しっかりと咀嚼(噛み砕く)、嚥下(飲み込む)、唾液を分泌するといった口腔機能が重要になってきます。
上記※印のあごの強化や虫歯予防というのは、これをしっかりと実行することにより受ける恩恵…、といったことなのでしょうか。
☆☆☆抗がん剤治療を受けておられる患者さんなどは、副作用により口腔機能が衰えがちになります…。また年を重ねると歯が衰えてきます…。
普段の心がけ…口腔機能の向上にも、是非努めていただきたいと思います。