「タクティールケア❤ご存知ですか」
なんだかなかなか寒くならず、今週末から一気に寒さが訪れるという予報が出ていますよね…。1週間の中での寒暖差がとても大きく、なんと3ヶ月の差、つまり「週の前半が9月なら、後半は一気に12月になる!」位の差、だそうです…。
皆様くれぐれも、体調管理には気をつけていただきたいと思います。
さて、「タクティールケア」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか。
正直、聞いたことのない言葉でしたが、「手当❤」と置き換えれば、なんとなく分かるような気がしてきます。
と、いうことで、
タクティールケアとは、福祉大国であるスウェーデン発祥のタッチケアで、未熟児のケアを担当していた看護師さん達によって考案されたものだそうです。
タクティールとは、ラテン語の「タクティリス(Taktilis)」に由来する言葉で、「触れる」という意味があるそうです。
手を使って相手の背中や手足を柔らかく包み込むように触れるのが特徴なんだとか。
その看護師さん達が母親に代わって、乳児の小さな体に毎日優しく触れたところ、子供たちの体温は安定し、体重の増加がみられるようになったことから、「触れる」ことの有効性を確信し、経験に基づいてこの技法をつくったそうです。
日本では、昔から「手当」という言葉があります。
痛いところに手を当てると暖かくなり、心地よさや安心感、痛みの軽減など、子供の頃に経験されている方も少なくないと思います。
医学的に説明すると、
手当もこのタクティールケアもその効果は、触れることで脳の下垂体から分泌されるホルモン『オキシトシン』によるものと言われています。
『オキシトシン』は、愛情ホルモンとも呼ばれているもので、肌に触れることで触覚が刺激されると血液中に分泌され、その結果として穏やかな気持ちを体感でき、体が温まり心地よい睡眠や深い呼吸ができるようになるのだそうです。
☆☆☆これから寒さが厳しくなる季節…。誰かの手で優しく背中をさすってもらうだけで、闘病の痛みや不安感まで軽減できるかもしれませんね。