『あれこれと模索しながら…』
がんに関連する書籍って驚くほど多いですよね!
総体的な本、部位別に書かれている本、食事本などは数知れず…
そして心の在り様を説く本などもあります。
情報社会の今は、病気になるとまずネットで検索される方が多く、
当会へ問い合わせてこられる患者さんの中にも、ご自身の病気について、
ビックリするくらい詳しい方がいらっしゃいます。
良くお勉強されているなぁ…と、本当に感心してしまうのですが、
ただ少し気になることもあります。
それは、
“情報に振り回されている…”、或は“縛られている?”
時々そんな風に思える方もいらっしゃって、
本来、「病気を知る」ということはとても大切なことですが、
種々様々な情報が溢れているこの時代、
その見極めが逆に難しいのかもしれないとつくづく思います。
いわゆる“ドクターショッピング”もそうですよね。
より良い治療を求めて、次々と色々な医療機関を渡り歩く…
でも、元はと言えば、患者さんの「治りたい!」という強い思いから発したことですから!
このテーマは、患者さんとの話の中でもよく言われることで、
どこに着地点を置くのか…自己の思いと現実の狭間で揺れ動き、誰しも大いに悩まれます。
私自身、何がその方にとって良い方法なのか?と、いつも悩みますし、
その答えを導くために、対話をするわけですが、
ご自身の進むべき道(方法)が、なんとなく形になって安心される方もいらっしゃれば、
時には愚痴・涙も交えながら、今の心情を吐露される方もおられます。
「話ができて良かった…」
たとえ明確な答えは出せずとも、そう言って下さる患者さんも多く、
その言葉に支えられて、一年…二年と、気付けばもう16年目の統健会。
結構長いお付き合いの存在になっているようです。