『今を乗り越えて…』
今週明け、緊急事態宣言の全面解除がなされました。
多くの人たちが持ち望み、「やれやれ、ようやく…」と安堵されたと思います。
まだ休業要請の方は完全に解除されていませんので、辛い生活を強いられている方も多いでしょうが、
徐々に収束に向かっている…きっと大丈夫! そう信じたい。みんなの願いですよね。
この自粛期間は、感染への不安を抱えながら、日常生活の不自由さだけでなく、業種によっては生活そのものが破綻してしまうという恐怖との闘いの日々でもありました。
中でも医療現場の混乱・疲弊は想像を絶する状況だったようで、
当会も癌の患者さんとのつながりが多いですから、様々なお声をお聞きしておりました。
入院している家族(患者さん)に会えない! 手術の予定が延ばされたが、がんが進行するのではないかと不安…。
“がん患者は重症化しやすいと聞いた…”という理由から、感染が心配で受診を延ばしたとか、他人との接触に過剰に反応してしまうとか…。
多くの患者さんが、普段以上にストレスを感じていらっしゃいます。
治療を受けるために外に行くことで、ウイルス感染のリスクが上がる。
一方では、予定していた治療が変更になり、がんが進行しないかと心配になる。
どちらを重視するかは、それぞれの患者さんの状態や治療内容、住んでいる地域の感染状況にもよるのでしょうが、
対面での対応が難しい中、がん患者さんを対象にしたオンラインのセミナー開催や、
治療中の患者さんへの注意点を感染症の専門医が語る動画をHPで公開するなど、
がん患者さんに向けた様々な支援もあるようです。
パソコンが苦手な方は、主治医がん専門病院の「相談支援センター」に電話で相談するなど、とにかくひとりで悩まずに前向きに取り組んでいただければと思います。
まだまだ、第2波の感染拡大の懸念や、新しい生活様式での暮らしに対する不安など心配事は尽きませんが、
一番苦しかった時期は終わったのかな…と、なんとなくそんな気がします。
かつての日常に戻るには…いえ、もしかしたら以前と同じ生活はできないかもしれません。それでも、きっと時間の経過と共に新たな生活ができあがっていくように思えます。
こういう時だからこそ、ピンチをチャンスに変えるという前向きな発想で、今を乗り越えていきたいですね!☆