『年の瀬に思うこと…』
いよいよ今年も残り少なくなりました。
普段なら、しみじみとこの一年を振り返り、楽しい集いの機会も多いはずですが、
今年はとにかくコロナ、コロナで…思いもよらない大変な一年でしたね。
特にこのところの感染拡大は予想をはるかに上回り、連日医療体制のひっ迫と私たちへの行動自粛が叫ばれています。
医療に関しては、日々の患者さんからの報告でも不安や憤りなど、どこにも訴えることができない悲痛な声が多く届いているような現状です。
今まで通りの治療が受けられなくなる不安は、病気と闘っている患者さんにとって計り知れないものがあります。
また、今この瞬間がんと診断された方々にとっても、先の見通しがきかない医療現場に大きな不安を覚えるでしょう。
来年への抱負や希望があるとすれば、皆さん一様に「コロナ終息」だと思いますが、
全世界中の人々が一斉に「コロナ終息」を祈れば…そのパワーはとてつもなく大きなものではないかと…。
『心の力』があると信じる私たちには、かけがえのない希望の集結のようにも思えます。
苦しい時の神頼みではなく、心からの祈り・願いはきっと尊いはずですから。
普段、がんの患者さんと接していますと、こういう『心の力』ということを常に意識しますし、
実際の体験を含め、患者さんや先生方からも多くの教えをいただく機会があります。
そして、皆さん、最終的には「自分自身」なんだなぁと言われます。
考え方ひとつ、行動力ひとつ…結局は良くも悪くも自分自身の問題だと。
人類史上稀にみるウイルス感染の恐怖にさらされたこの一年。
あと数年もたてば、「あの時は大変だったね~」と笑って言える日が来るのかどうか…
来年もまだまだこの恐怖から逃れることはできないでしょうが、それでもやはり願うしかありませんから。
もちろん、十分な感染予防対策も怠ることなく!
願わくば、来年は今年より少しでも良い一年であって欲しいと思います。
そして、患者さん方の明日への希望を願い、お世話になった方々への感謝を込めて、
今年もありがとうございました! 良いお年をお迎えください。
※当会は、12/29(火)~1/4(月)までお休みとさせていただきます。