『食べるということ…』
日頃、色々なご相談を受けておりますが、
患者さん・ご家族の方からのご質問で結構多いのが食事に関することです。
“食事”というのは毎日のことですからね~
まして「がんという病気には食事療法が欠かせない…」というような話を耳にすれば
当然気を遣うのはあたりまえで、
何を食べたらよいのか! 確かに重要なポイントでもあります。
今はネットで検索すれば様々な情報が入りますから、正直何でもわかるはずです。
でも、皆さんからよくお聞きする言葉
「情報が多すぎて、結局何が良いのか迷ってしまう…」
私も同感です! (^-^;
一つの事柄でも賛否両論ありますから、どちらを信じて良いのか、本当に悩みます。
特に患者さんにおいては、単に“食事療法”を学ぶというより、今この瞬間の悩みの方が大きいかもしれません。
「食欲がない」、「吐き気がする」、「味覚が変わってきた」、「体重が減った」等々…。
主治医に相談してもなかなか満足なアドバイスが得られないケースも多く、
患者さんにとっての『食』というのは、命をつなぐための切なる願いだったり、
病気の進行を見極めるひとつの指標だったりもするようです。
そして、患者さん本人よりご家族の方がより悩みが深いこともあります。
「(患者が)食事を楽しんでいない…」とか、「食べられるものが少なくなった」など、
日々の食事のメニューや食材にとても気を遣っている暮らしがうかがえます。
とにかく患者さんのことが心配…皆さん、思いは同じですから。
『食べる喜び』というのは思った以上に大きいことだとつくづく感じますが、
患者さんのために食を変えたことが、ひいては家族みんなの健康につながった!
そういうお声も多いですからね!
生きる喜びでもあり、健康の源でもある『食』の大切さを改めて考えることでした。