『色々ありますが…』
例年よりかなり早いタイミングで梅雨入りしました。
本来なら、5月というのは一年で一番過ごしやすい季節だと思うのですが…
春から初夏へと季節が移る中で、心地良い陽射しや新緑の若葉、そして爽やかな風、
イメージできる風景がすぐに浮かびそうなくらい、いい季節ですけどね。
先週は活発な梅雨前線の影響で、台風並みの大雨や強風の被害があったところも多く、
まだこれから長く続くであろう梅雨の時期を考えると気が重くなります。
あわせて、このコロナ禍ですしね…。
会の方にも、依然として「入院中で面会不可」という残念なお声が多く届きます。
患者さんの様子がわからないため、とにかく不安で仕方がないとか、
「一日も早くフコイダンを飲ませたいので、何か方法はありませんか?」など、
ご家族の切実な思いが痛いほど伝わってきますが、なんともしょうがなくて…。
また一方では、フコイダンを飲用された方からの嬉しいご報告があったりして、
共に喜んだり、安堵したり、本当に毎日悲喜こもごもです。
そして「生きていれば色々ありますから…」という患者さんの言葉をお聞きすると、
病気を通して人生論を諭されているように感じることもあります。
苦難を乗り越えた方、或いは達観されている方は、凛とされているというか、
心持ちが違っているかのようで…上手く表現できませんが…。
「がんと宣告された」 この瞬間から様々な思いが駆け巡り、
改めて自分自身を見つめ直したり、周りの方々との関係が見えたり、
思いもよらない新しい出会いがあることも…。
本当に、「生きていれば色々ありますから」という言葉が重みを持つような気がします。
願わくば、患者さんの誰もが「病気」という現実の苦難を乗り越え、
そして、行く先の結末を憂うよりも、少しでも希望のある毎日を心に留めて、
日々過ごしていただけたら…と思います。