『がん治療の基本?』
今、当会の事務所の通り向かいにビル(マンション?)を建設中で、
この暑い中での作業は大変だろうなぁ~と思いながら毎日見ています。
数ヶ月前に着工しましたが、結構な時間が基礎工事に費やされ、
その様子を見ながら、「やっぱり基礎が大事だからね!」と、建築のことは
全くわからない素人(当会スタッフ)が集まり、よく話題にしておりました。
「ビルだけでなく、何をするにしても基礎がしっかりしていないとね!」
「そうそう! まずは基本が肝心だから!」
「食事療法も基本的なことさえ抑えたら、多少は融通をきかせてもいいよね?」 等々。
いつのまにやら、がんの治療に関する内容に話題が転換することも… (^-^;
では、がん治療にも“基本”があるのでしょうか?
皆さん、それぞれ色々なお考えがあると思いますが、
「病院でおこなう標準治療」という答えが一番多いかもしれません。
可能であれば、まず手術を勧められますし、抗がん剤でがんを小さくしてから手術というケースも多いです。
転移等があれば手術不可ということで、抗がん剤や放射線治療になるでしょう。
一方で、最初から標準療法を拒否される方もいらっしゃいます。
自然療法や東洋医学的な施術を取り入れ、食事や生活習慣を見直すことで免疫力を上げ、
がんと闘っていく、いわゆる「代替療法」を基本とする考え方です。
どちらも一長一短があり、最終的には結果を見るしかありませんが、
日頃、患者さんからの相談を受ける中で大いに迷うことでもあります。
その方の病状、性格、日常生活等、様々な要因により自ずと答えも違ってきますし、
できれば両方良いとこ取りとして、「統合医療」を勧めたいですけどね。
何事も基本が大事! これは確かに言えること。
基本ができてこそ、応用がきき、柔軟的な考え方で選択の幅が広がると思います。
“自身のがん治療の基本は、あくまで自分自身に基づく”
とは言え、あまり独善的ではいけませんし、様々な情報に流されるのも避けたいです。
こうしてみると、命がかかることを自身で判断していかなければならないということは、
改めて大変なことだとつくづく感じます。
だからこそ、共に考え、答えを模索しながら進んでいけたら…と願っています。