『第14回LMF臨床研究会』
10/3(日)にオンラインでの『LMF臨床研究会』が開催されました。
この『LMF臨床研究会』、以前にもご紹介しましたが、2011年に川口光彦先生(川口メディカルクリニック院長)が
発起人となり、「基礎・臨床研究を通じて、低分子化フコイダン(LMF)の作用機序の解明と、
がん治療をはじめとする難治性疾患に貢献していくこと」を目指して立ち上げられた、
低分子化フコイダンをご理解・推奨される先生方の研究会です。
あれから10年、毎年研究会が開催されておりましたが、
2019年に国立がん研究センターで開催された『第13回LMF臨床研究会』以降、コロナ禍の影響で
昨年は開催できず(延期)、今年も時節柄オンラインでの開催となったそうです。
例年通り、まず九州大学での最新の基礎研究(九州大学大学院・照屋輝一郎先生)として、
がん細胞の多剤耐性抑制効果やがん幹細胞に対する効果等についての報告から始まり、
次に、前回から研究会に参加された落合孝広先生(東京医科大学 医学総合研究所)より、
低分子化フコイダンのエクソソームについての発表がありました。
その後、歯科部門での低分子化フコイダン研究として、螺良修一先生(螺良歯科医院)や
岡俊哉先生(日本歯科大学 新潟生命歯学部)が、フコイダンクリーム・ジェルの歯科的応用として
症例を中心にその有効性を発表されました。
そして、7名の先生方による低分子化フコイダンの症例報告と検討会があり、
肺がんや肝臓がん、大腸がん、膵臓がん、子宮体癌・その他様々な部位の症例に加え、
子宮けい癌や胃がんの患者さんの腹膜播種においてのフコイダン効果の報告もありました。
今回参加された先生方は、日々大変お忙しい中で研究発表や症例報告の準備をされ、
貴重な休日の時間を割いて研究会に臨まれていらっしゃいます。
がん患者さんが飲まれているサプリメントには様々な種類がありますが、
ドクターや研究者がここまで真剣に関わっているものはあまりないように思います。
医薬品のようなエビデンスは得られずとも、臨床の現場で患者さん方にとっての有効性が見られるのなら、
今のがん治療に取り入れる意味はある、そのように考えていただいているのかな…と。
今回は、花牟禮康生先生(花牟禮病院院長)が当番世話人として司会進行をされましたが、
最後に「来年は直接お目にかかれるような研究会ができたらと願っております」とご挨拶されました。
先生方のご尽力に心より感謝申し上げて、第15回の開催を期待したいと思います。