『今年も残すところ…』
12月も半ばになり、そろそろ年末にかけての準備が慌ただしくなる頃ですね。
まだ半月もあると考えていたら、あっという間に最後の週になった…なんてこと、結構ありませんか?
去年はコロナの影響で恒例の12月のイベントや年末年始の行事ができなかった方がほとんどでしたから、
今年こそは!と期待されていた方も多かったはず。
この前まではコロナウイルスの感染も下降傾向にありましたし、徐々に日常を取り戻しつつあった矢先、
新たな変異株・オミクロンの発現ですからね…。
本当にがっかりしたというか、改めて不安が増したというか、「いつまで続くのか!」と、
世界中の人々が嘆きましたよね。
先週はアメリカで史上最大級の竜巻が発生、日本では火山性地震が頻繁に起こっており、
地球温暖化の影響も含めた気候変動により、このところの自然災害は年々被害が拡大しています。
片や、一般の民間人が宇宙旅行に行く時代になり、あらゆる分野でめざましい進歩が伝えられ、
希望と絶望が混ざり合い、世界は混沌とした時代に入っているかのようです。
そうした世相の中で、私たちひとりひとりは特別なことのない毎日を繰り返しながらも、
生老病死に悩むこともあれば、思いがけない幸運に歓喜することもあったり、
何気ない出来事にささやかな喜びを感じつつ、何かしらの葛藤も抱えて過ごしているように思えます。
私たちも、いつも患者さんと対話する中で様々な感情に出合います。
病気と向き合いながら、時に悩み、涙し、つらい思いをされている、
でも一方では、喜びや感謝の気持ちなど、病気を経験したことによる慈愛の心を感じることもあります。
ひとりの人間の中にある様々な感情は、私たちの生きる糧でもあり、考えることの礎にもなるような気がします。
さて、カウントダウンが始まった2021年!
皆さんはどのようなことを思い返して今年を締めくくるのでしょうか?