『主治医』
患者さんとの話の中で、結構話題に上がるのが“主治医”に関すること。
いわゆる「相性」という視点から、皆さん様々な思いを抱えているようで…
病気になって受診する、そして担当医師の下で治療を始めていくわけですが、
この“主治医”との出会い、ほとんどの場合は患者さんサイドで決めるものではありませんよね。
総合病院になると一つの診療科で何名もドクターがいらっしゃいますから、どういう振り分けになるのか、
正直なところよくわかりません。
医者としての経験値だけでなく、先生方それぞれの性格も異なり、医療に関する総論は同じとしても、
具体的な治療においては当然考え方も様々で…。
だからこそ、患者さんにとっては「主治医との相性」が治療にも大きく関係してくるようです。
標準治療はもちろんのこと、保険適用外の治療に対する考えや、サプリメント等代替補完治療の捉え方など、
医者としての立場に併せ、個人的な見解も含まれるでしょうからね。
ひいては、その話し方とか表情とか、患者対応の様子など、皆さん色々と思うところがあるみたいです。
以前、患者さんからお聞きしたことですが、
主治医にフコイダンのことを話したところ、飲用しても構わないと言われたとのこと。
「今の抗がん剤治療も、この薬ならある程度改善が見込めるだろうと考えて使ったとしても
思うような結果が得られない時もあれば、これはどうだろうか…と、2番手3番手の薬として
使ったものが意外と功を奏したり…本当にやってみなければわからないんだよ」
そして、「これでなんとかなる!というものがあれば、私も患者さんに明るく対応ができるんだけどね…」と、
苦笑しながら言われたとのこと。
とても謙虚で温かい人柄を感じる主治医だと思いませんか?
また一方では、患者さんの意思は関係なく、医者主導の治療があたり前だと言わんばかりの
先生のお話もよくお聞きします。
確かに私たちは素人ですから、医者から見て「話にならない」ということもあるでしょう。
そして、毎日多くの患者さんを診ている先生方の忙しさ、命を預かるという仕事の大変さも、
きっと想像以上だと思いますが、
それでも、患者さんの気持ちを汲んだ対応をしていただければ大変ありがたいかな…と。
なんといっても患者さんにとって“主治医”は、一番頼りにしている存在ですから!
それだけに先生の言葉や態度に一喜一憂されて悩んでいる患者さんも多く、
前向きな気持ちで治療に臨むためにも、主治医との良好な関係(信頼)が築けたら…と思います。