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『未病という考え方』

『未病という考え方』

早々と梅雨が明け、今年は暑い夏の期間が長く続くのだと思っておりましたが、
まるで梅雨に逆戻りしたような、このところの天候。
“線状降水帯”という言葉も聞き慣れてきましたが、局地的に絶え間なく大雨が降り続き、
各地で被害をもたらしているようです。

真夏日・猛暑日に加え、この雨の影響でかなり蒸し暑い日が続いております。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、熱中症への危険度も増しますから要注意です!

また、近年稀に見る物価の上昇など、暮らしにくい世の中になってきているようで、
最近は患者さん方との会話の中でも、日々の生活にまつわる内容が増えてきた感があります。
確かに、病気というのは、それ自体が独立しているものではありませんから、
日常生活の中で起こり、時には命をも脅かす、家族の幸せにとって一番大きな問題!
そして、老若男女を問わず、生老病死は人間として避けられないことでもありますので…。

ところで、「未病」という言葉をご存じですか?
解釈は諸説ありますが、古くから東洋医学にある中国の言葉で、「未だ病にならざる」
体の不調を覚え検査をしたが、特に異常はなかった…結構こういうことってありますよね?
「病気にはなっていないが、健康ではない状態」
つまり、発病には至らないものの軽い症状があるため、早い内に手当てをして健康な状態に戻す
ことが大事ということでしょう。

私たちは、日頃がんの患者さんからのご相談に対応しておりますが、
今現在がんの治療中の方、これから手術に臨む方、これ以上の治療は難しいと言われ緩和ケアに
なられた方、今後の再発予防として色々模索中の方…等々、それぞれの状況は皆さん異なります。
病気の経緯をお聞きする中で、よく言われることですが、
「今思えば、あの時に…」、「ちょっと前から少しおかしいなぁと思っていたんだけど…」と、
何かしらの違和感を覚えていたという方が結構いらっしゃいます。

未病から発症するまでにはそれなりに時間がかかり、その間少なからず症状もあるかと思います。
もちろん、病気によっては症状が出にくく、自覚症状があまり見られないものもあるでしょうが、
少しでも違和感を覚えたらまず受診することが大切だと、先生方もよく言われます。

とは言え、年々医学の進歩はめざましく、昔は恐れられていた「がん」という病気も、
今では治せる病気として捉えられるようになりました。
まずは「未病」という考え方で過ごしていきながら、もし病気になってしまったとしても、
今は様々な治療方法が紹介され、低分子化フコイダンのようなサプリメントなどもあります。
前向きな言動こそが何よりの特効薬になると信じ、希望を持っていきましょう!☆

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