『まわりに支えられて☆』
「主人がずっと治療をしてきたんだけど…なかなか上手くいかなくて…」
「娘が卵巣がんで、また再発してしまった…」
「父親が癌になったが、高齢なので手術も抗がん剤も勧められないと言われた…」
ご本人のことだけでなく、ご家族やご親族、あるいは親しい友人が患者さんというご相談、
とても多いです。
身近で接している場合もあれば、遠く離れているというケースもあり、
病状に関しても、詳しい方もいらっしゃれば、あまり把握されていないこともあります。
ただ、ひとえに心配・不安・悩みが尽きず、居ても立っても居られないという心境の方ばかりで、
患者さんご本人からのご相談よりも深刻な内容になることも…。
ご本人の場合は、現在の状況、その方のお考えなど明確なことも多いので、しっかりお話を
お聞きしながら対応できますが、
患者さんがご本人以外だと、病状の確認が難しかったり、何より大事な“本人の意思”が
わからない場合も多いです。
もちろん、当然のことではありますが…
家族だから、近しい間柄だからこそ気を遣い、言葉を選びながら話をされることも多いそうで、
本音を問えないままに、「おそらく…だろうと思います…」
また、患者さん自身も周りの方々に心配をかけたくないと思い、あまり話したがらない場合もあり
それぞれがお互いを思う余り、時として行き違うこともあるようです。
「こうしてお話ができて良かった…」
「病気のことって、なかなか人には言えなくて…」
心の中の思いを吐くことで少し気持ちが楽になる、これも大事なことです。
がん治療に必要なことは色々ありますが、身近な方のサポートは心の支えにもなりますし、
何より一番の応援団ですからね!
お互いが、“相手のために…”にと思いながら、病気の改善を願い、励まし合い、
今できることを精一杯取り組んでいく。
「人はひとりでは生きられない」という言葉、折に触れ耳にしますが、
病気の時は特に感じ入ることなのかもしれません。