あなたはなぜ、がんを治したいのですか?―副作用と絶望から希望と勇気のがん治療へ
内容紹介
がんの標準治療に限界を感じた著者が実践する、患者さんに希望を与える新しいがん治療、統合医療を紹介
「あなたは、なぜ、がんを治したいのですか?」著者のクリニックでは、初めて診察を受ける患者さんの問診票にこんな問いかけがあります。この質問を見た患者さんは戸惑い、なかには「当たり前のことを聞くな」と怒り出す患者さんも。なぜ、そう問いかけるのでしょうか。著者はかつて標準治療(手術、抗がん剤、放射線)によるがん治療を行ってきましたが、やがてその効果に限界を感じ、学会の権威にとらわれず科学的なデータのあるさまざまな治療をとり入れるようになりました。そこには副作用に苦しみ、現代医学に厳しい宣告を受けた患者さんにも希望を持ってほしいという意思があります。さらにはただ治すのではない、その人の人生の目的にふさわしい治し方をしたいという「個別化」の考え方があります。人間には、意志があります。意志には力があります。その意志は、病気を治すのにとても大きな効力を発揮するのです。
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著者プロフィール
喜多村 邦弘 【きたむら くにひろ】医療法人喜和会 喜多村クリニック
1963年福岡県生まれ。外科医として20年以上がん治療や研究に携わる。抗がん剤の副作用に苦しみ耐えながら生きてゆくがん患者、治療効果がないとがん難民をつくる現在のがん治療を経験。「イキイキと生活ができないがん治療は意味がない」を信条とする。統合医療で副作用がなく、元気に生きるがん治療を実践。
生きる目的を見つめ直し、元気にイキイキと生きることの大切さをがん患者へ伝える。
取材協力
NPO法人 統合医療と健康を考える会
西洋医学における「がん」の三大療法(手術、抗がん剤、放射線治療)に限界を感じている患者に統合医療を実践している病院や医師を紹介しているNPO法人。また、統合医療を実施している医師や大学の研究者を集め、統合医療におけるEBM(データ、実証に基づく医学)確立のための症例検討会を実施している。活動の主な目的としては、1.患者自身の医療に対する関心の喚起、2.現代医療、医学会、大学、政府、医療機関への要望や問題提起、3.患者とその家族、一般の人々への統合医療に関する正しい情報提供、4.予防医学の普及、などである。