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研究と症例
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第53回日本癌治療学会学術集会

進行癌患者に対する、低分子フコイダンによる抗炎症作用とQOLに関する探索的検討

2015年10月29日~31日の3日間、国立京都国際会館及びグランドプリンスホテル京都で、第53回日本癌治療学会学術集会が開催されました。

今回の癌治療学会のメインテーマは“がんと生きる”、また学術テーマは“がん治療のゲノム個別化”ということですが、メインホールでは癌治療学会会員の先生方による市民公開講座があったり、「癒しのコンサート」があったり、『医師やメディカルスタッフだけでなく、多くのがん患者さん、がん体験者、ピアサポーターの方々にも参加いただけるもの』という趣意が感じられるものでした。

今回この学会では、当会の会員でもあります、セレンクリニック福岡の髙橋秀徳院長が代表となって、他数人の先生方の症例も含めてまとめられた研究が、10月30日17:00からのポスターディスカッションで、「進行癌患者に対する、低分子フコイダンによる抗炎症作用とQOLに関する探索的検討」と題し発表されました。

※ちなみにこの内容は、同月名古屋で開催された第74回日本癌学会学術総会でも、演題が少し違う表現ではありますが、同じ内容で発表されています。

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症例2)78歳男性、ChildBのC型肝硬変。肺転移合併肝細胞癌に対して全身化学療法を施行したが無効で、血痰排出を認めていた。fucoidan 30ml/日使用。開始前→3ヶ月後でAFP 15977→10ng/ml、DCPは320000→32mAU/mlと改善し、胸部X線上肺転移癌消失。血痰は開始後2週間で消失した。