肺腺がん(ステージ4)｜62歳 男性元（財）癌研究会癌研究所 堂福隆一 先生

経過

鹿児島厚生連病院呼吸器科の診察室で「肺腺がんです。そして脳にも転移しています」と告げられたのは2005年3月のことでした。すでにステージ4の状態であったため手術は行われず、抗がん剤（タキソール）と放射線で治療をはじめることになりました。 ほかに治療法があればできる限りのことを試してみたいという思いもあって、同年6月「NPO法人統合医療と健康を考える会」へ相談に向かいました。先生のアドバイスのもと、いままでの治療に加えて低分子化フコイダン等総合サプリメントの飲用による代替医療の治療もスタートし、がんと闘う意思を固めました。

医師のコメント

がんは左肺上葉の広い範囲（10㎝×7.5㎝）にわたっており、脳にも2カ所転移していることがわかりました。検査後は直ちに抗がん剤と放射線による治療を開始されます。脳の腫瘍は開頭して切除するのではなく、多方向から一定量の放射線をかけるガンマナイフでの治療となりました。
同年6月からは低分子化フコイダンと4種類のサプリメントを組み合わせた低分子化フコイダン等総合サプリメント療法をスタートされます。 その結果1カ月後のX線検査の画像を見ると、がんの大きさは4㎝×2.5㎝と当初の半分以下の大きさになっており、発症時には12.5だった腫瘍マーカー（CEA）も1.5にまで下がりました。 患者さんのQOLは向上し、復職できるほどに病状は快方に向かいます。発症から6カ月半後のPET検査で、肺のがんが無くなっていたことは大きな驚きでした。 しかし翌年11月から12月にかけて多発性脳転移治療のための全脳照射を受け、完治を目指して頑張っておられましたが、2007年2月に急逝されました。