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胃がん(腹膜播種)|62歳 女性特定医療法人誠仁会 協和病院院長 河村宗典 先生
経過
直径2㎝の胃がんが発見されたのは2000年のこと。胃の4分の3を摘出し、1年間は抗がん剤5-FUで治療。しかし2008年5月に、強い腹痛に見舞われてN病院に入院。 腸閉塞の疑いから開腹したところ、腹膜播種によるがん性腹膜炎と診断され、病巣の切除と人工肛門の造設、尿道ステントを行い、翌月から抗がん剤治療をはじめました。 対処療法と並行して何かしたいと思い、協和病院の取り組みを知って同年8月に受診。
週1回の通院で電磁波温熱療法(ハイパーサーミア)を行うと同時に、低分子化フコイダン1日400㏄の飲用をスタート。一番うれしかったのは、抜けた髪の毛が生えてきたこと。 食欲も出てきて、体重が元に戻りはじめました。検査でも白血球の数が増加しほぼ正常値に。抗がん剤の副作用が軽減できたと感じました。腫瘍マーカー(CEA)の数値も、治療開始直後から低下し、3カ月目には基準値を下回りました。
2009年5月から抗がん剤の点滴による治療は中止し、TS-1の経口投与と1日200㏄の低分子化フコイダン飲用、週1回の通院による電磁波温熱療法に切り替えています。余命半年から1年とされる疾患ながら、毎日穏やかな暮らしを続けられました。
医師のコメント
腹膜播種とは、小さながん細胞がお腹に散らばるような症状です。この患者さんの場合、大小さまざまながん細胞の塊が見られ、病状は正直、厳しいと思われました。 幸い、手術による処置と抗がん剤、ハイパーサーミア、低分子化フコイダン飲用の組み合わせがプラスに働き、予想以上に治療効果が上がったと思います。 白血球と腫瘍マーカーの数値の変化から推測すると、低分子化フコイダンは免疫力の向上とがんの進行の抑制に役立ったのではと考えられます。