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がんについて
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胃がん

【1】胃がんとは

胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞になって無秩序に増殖を繰り返すがんです。 胃がん検診などで見つけられる大きさになるまでには、何年もかかるといわれています。 大きくなるに従ってがん細胞は胃の壁の中に入り込み、外側にある漿膜やさらにその外側まで広がり、近くにある大腸や膵臓にも広がっていきます。がんがこのように広がることを浸潤といいます。

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【2】胃がんの発生と進行

胃がんは、粘膜内の分泌細胞や、分泌物を胃の中に導く導管の細胞から発生します。はじめは30~60ミクロンの大きさから出発し、年単位の時間がかかって5mm程度の大きさになるころから発見可能になります。粘膜内を横に広がっているうちはよいのですが、胃壁の外に向かって粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜へと徐々に深く浸潤しはじめると、それに伴って転移しやすくなり、予後が悪くなってきます。 このがんの外方向への進展は深達度(しんたつど)と呼ばれています。がんの種類によって、胃の内腔へも突出するような成長を示すものと、主に水平方向に浸潤していくものがあります。

胃がんは最も罹患率の高いがんですが、死亡率は近年減少傾向にあり、肺がんを下回っております。 その背景には早期発見の増加があります。 早期に発見された胃がんは、外科手術により、90パーセントの方が完治しています。 ただし、進行がんの場合の手術による治癒率は50パーセントにとどまっています。

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【3】胃がんの治療について

1.手術療法(外科療法)

胃がんでは、手術治療が最も有効で標準的な治療です。胃の切除と同時に、決まった範囲の周辺のリンパ節を取り除きます(リンパ節郭清(かくせい))。胃の切除の範囲は、がんのある場所や、病期の両方から決定します。また、胃の切除範囲などに応じて、食物の通り道をつくり直します。リンパ節に転移している可能性がほとんどない場合には、手術ではなく、内視鏡による切除が行われることもあります。

  • (1)胃の切除方法、切除範囲について

    胃切除の範囲はがんの部位、進みぐあいの両方から決定されます。リンパ節郭清がいらないがん、つまりリンパ節に転移している可能性がほとんどないがんでは、手術ではなく、内視鏡による切除が行われます。リンパ節転移の可能性があるがんでは手術が行われますが、がんが噴門に近い場合は胃全摘、がんが噴門と離れていれば幽門側胃切除が行われます。後者の場合、胃の2/3から4/5程度が切除されますが、胃の入口である噴門は温存され、ある程度の胃体部が残ります。がんが噴門に近くても、比較的小さな早期胃がんであれば、噴門側胃切除が行われることもあります。

  • (2)リンパ節郭清

    がんが深くなるほど、リンパ節に転移している頻度が増し、より遠くのリンパ節まで転移している場合が増えます。早期胃がんでは、リンパ節転移はないか、あっても1群リンパ節にとどまることが多いのですが、進行がん、それも漿膜まで侵されているようながんでは、2群、3群のリンパ節まで転移することが多くなります。2群リンパ節は転移頻度も高く、切除効果も高いので、そこまで含めて切除する方法がD2手術と呼ばれ、現在の一般的な手術となっています。3群リンパ節まで郭清する効果は、最近の臨床試験で否定的な結果が出ましたので、今後は行われなくなるでしょう。

  • (3)消化管の再建について

    幽門側胃切除後は残った胃袋(残胃:ざんい)と十二指腸を直接つなぎ合わせる方法(ビルロートI法)か、十二指腸断端を閉鎖し、残胃と空腸を吻合する方法(ビルロートII法、ルーワイ法)で再建されます。再建の単純さと、食物の流れが生理的ということで、ビルロートI法が多く用いられてきましたが、この方法は縫合不全(ほうごうふぜん:縫い合わせたところのくっつきが悪く漏れること)があることや、胆汁の残胃や食道への逆流が多いことから、第一選択であるべきかどうかについて再検討されはじめています。近年、ルーワイ法を多く用いる施設が増えてきています。

2.腹腔鏡下胃切除

腹腔鏡手術は、腹部に小さい穴を数ヵ所開けて、専用のカメラや器具で手術を行う方法です。通常の、開腹手術に比べて、手術による体への負担が少なく、手術後の回復が早いため、手術件数は増加しています。開腹手術と比べて、リンパ節郭清が難しいこと、消化管をつなぎ直す技術の確立が十分とはいえないことなどから、胃がんに対する腹腔鏡手術件数は全体としてはまだ少ないのが現状です。また、通常の手術に比べて合併症の発生率がやや高くなる可能性も指摘されています。

3.内視鏡的治療

おとなしいタイプのがん細胞の場合で、病変が浅く、リンパ節に転移している可能性が極めて小さいときは、内視鏡を用いて胃がん切除する、内視鏡的粘膜切除術(EMR)などの方法があります。これらの治療では、内視鏡による切除が十分かどうかを病理検査で確認します。不十分な場合は胃を切除する手術治療が追加で必要になります。

4.抗がん剤治療(化学療法)

胃がんの抗がん剤治療には手術と組み合わせて使われる補助化学療法と治療が難しい状況で行われる抗がん剤中心の治療があります。抗がん剤の副作用は人によって程度に差があるため、効果と副作用をよくみながら行います。

抗がん剤治療の種類と使われ方について

1.手術療法(外科療法)で切除しきれない場合
転移があって切除できない場合や、手術後に再発した場合、抗がん剤が試されます。さまざまな抗がん剤が開発されており、腫瘍縮小効果(奏効率)の高い薬剤も出てきています。しかし、いったん小さくなった腫瘍もまた再燃しますから、完全に治ることはほとんど期待できません。副作用は必ずといってよいほど出ますから、効果と副作用をよく見極めながら抗がん剤治療を続ける必要があります。

2.再発を予防する化学療法(補助化学療法)
手術で切除できたと思われる場合でも目に見えないがんが残っていてあとで育ってくるのが再発です。これを予防する目的で行われるのが補助化学療法です。手術のすぐあとですし、治ってしまっている可能性もありますから、あまり副作用の強い薬は使えません。普通、飲み薬の抗がん剤(経口抗がん剤)が用いられます。

3.手術の前に行う化学療法(術前化学療法)
手術で切除できると思われるがんでも、まず抗がん剤で小さくしておいてから手術するほうが、より確実に切除できるかもしれません。あるいは、そのままでは切除できないかもしれないがんも、抗がん剤で小さくなれば切除できるかもしれません。これをめざして行うのが術前化学療法です。

抗がん剤の副作用

抗がん剤はがん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を及ぼします。特に髪の毛、口や消化管などの粘膜、骨髄など新陳代謝の盛んな細胞が影響を受けやすく、その結果として、脱毛、口内炎、下痢、吐き気が起こったり、白血球や血小板の数が少なくなることがあります。それ以外には、心臓への影響として動悸や不整脈が、また肝臓や腎臓に障害が出ることもあります。副作用が著しい場合には、治療薬の変更や治療の中断などを検討することもあります。

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