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フコイダンについて
フコイダンについて

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フコイダンとは?

フコイダンとは・・・

海藻などに含まれる滑り成分の「フコイダン」は、ガン抑制効果があるといわれ、今、医学界で注目されています。当会理事である九州大学教授の白畑實隆氏もフコイダン研究の第一人者として、その解明に日夜勤しんでいます。ここでは、現在までに確認されているフコイダンの作用をご紹介します。

  • ■ モズク・コンブ・ワカメ・メカブなどの海藻に含まれる滑(ぬめ)り成分の一つで、1913年にスウェーデンの科学者であるH・Z・キリンによって発見される。
  • ■ 褐藻類の粘質物に含まれるフコースリッチな硫酸多糖である。
  • ■ メジャーな部分構造は解明されているが、マイナーな構造の正確な構造決定は現実的に不可能。そのため粗抽出物として利用。混在する色素成分など糖以外の物質による生理作用も存在。
  • ■ 多数の生物活性を持つ。
  • ■ 抗凝血作用、細胞接着阻害作用、抗炎症作用、ウイルス感染からの細胞保護、抗腫瘍作用を持ち合わせる。
  • ■ フコイダンの構造と生物活性の関係は大部分が謎とされている。
  • ■ フコイダンは低分子の方がより効果があるとみられている。

フコイダン主鎖の基本骨格

フコイダンのこれまで知られている機能

作用内容作用機構
抗腫瘍・抗がん作用 1.免疫増強作用による
2.アポトーシスによる
3.血管新生阻止による
4.転移・浸潤阻止による
5.がん細胞接着阻止による
6.マウスでのがん増殖阻害・延命効果
マクロファージ活性化・IL-12誘導
NK細胞活性化
正常リンパ球には毒性を示さない
がん細胞には濃度依存的にアポトーシス誘導
VEGFのレセプター結合防止
VEGFの発現、分泌阻止
MMP-2、-9発現、分泌、活性化阻止による
糖鎖接着阻害作用(スルファチドーセクレチン結合阻害活性)
抗ピロリ菌
抗潰瘍作用
胃不快感改善作用
硫酸基がピロリ菌を捕獲
粘膜保護
抗ピロリ菌・粘膜保護・抗炎症
-
抗アレルギー作用
抗炎症作用
1.Th1/Th2比調節
2.炎症細胞抑制
Th2抑制(IL-2、IL-3、IL-5抑制)、粘液産生細胞抑制、好酸球減少
IL-4、IgE、抗BSA特異IgE抑制、ヒスタミン遊離抑制
アトピー性皮膚炎モデルマウス症状改善
肝機能向上作用 HGF産生増強 GTP、GOT、γーGTP値改善
抗生活習慣病 抗コレステロール・抗中性脂肪・抗血糖・抗肥満
抗糖尿病作用 筋肉細胞への糖取り込み促進、糖尿病モデルマウスで血糖値上昇抑制
抗動脈硬化症作用 動脈平滑筋細胞増殖阻止 サルモネラ菌など
抗ウイルス作用 ヘルペス、HIVなど HTLV-1感染細胞にアポトーシス誘導、中和抗体価上昇
抗菌作用 食中毒菌増殖抑制 サルモネラ菌
抗酸化作用 抗加齢 活性酸素消去による
血液凝固阻止作用 抗動脈硬化症 血液をさらさらにする
美肌作用 保湿・しわ・しみ・くすみ しわ抑制、コラーゲン酸分解抑制、抗酸化作用
ヒアルロン酸酸化分解抑制、ヒアルロン酸合成促進
ヒアルロン酸酵素合成分解作用、ヒスタミン遊離抑制作用
皮膚の保水性・弾力性維持、創傷治癒促進、吸湿性・保水性向上
「低分子化フコイダン」であきらめない治療を九州大学大学院生命機能科学部門における基礎研究

「低分子化フコイダン」であきらめない治療を
九州大学大学院生命機能科学部門における基礎研究

九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門システム生物学講座細胞制御工学分野細胞制御工学教室では、がん治療における海藻由来酵素消化低分子化フコイダンの抗腫瘍効果の研究を続けております。フコイダン(低分子化フコイダン)の機能や、細胞メカニズム、三大作用について数多くの学会発表を行っております。

九州大学フコイダン研究ページ

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