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過去と他人は変えられない、でも、心の持ちようで、未来と自分は変えられる。N.Mさん(45歳・女性・肺がん)2010年取材

主治医は語る
川口内科医院 川口光彦院長

N.Mさんから電話をいただいたのは2009年5月。何も食べられず、息切れや動悸がして買い物にも行けないという状況でN.Mさんは電話をかけてこられました。非常に沈んだ声でしたが、生き抜きたいという気持ちは伝わりました。その際、低分子フコイダンを中心とするサプリメントを提案しました。当時のぼくはまだ低分子フコイダンについて半信半疑でしたが、N.Mさんは抗がん剤の副作用で苦しまれており、ステージ4であるということからフコイダンしかないと考えました。「がんばってやってみます」とN.Mさんはおっしゃいました。

翌日、N.Mさんから弾んだ声で「食欲が出て、歩けるようになりました」との電話。フコイダンを飲んだ翌日から元気になられたというのは非常に画期的なケースだと思います。

8月にN.Mさんが来院されました。がん患者さんとは思えないほどにお元気でした。「フコイダンは400mlから200mlに落とし、もう少し頑張りましょう。がんも小さくなっていればいいですね」と。なぜか、そのとき「先生の眼ヂカラってすごい」とほめていただいたことを覚えています(笑)。

1カ月後、N.MさんからPET検査の報告がありました。7.0あった腫瘍マーカー(CEA)は1.27に低下、右肺のがんも診断時直径2cmが1cm程度に縮小していたとのことです。何がどう作用したのか、本当にわかりません。現象としてはすごく良くなり、生活力も向上されました。何よりの朗報です。

当初「一日でも長く生きてほしい」と申しましたが、ぼく自身の素直な気持ちであり、それがN.Mさんの生きる意欲につながったのならこんなにうれしいことはありません。

医者の仕事は一人でも多くの人の命を救うことです。西洋医学でだめなら東洋医学、民間療法、伝統医学などさまざまな手を尽くす。アクティブにトライすることが大切であり、患者さんにしてもそうです。N.Mさんの罹った大細胞がんは生き延びることが難しいがんです。それでも病は気からなのです。どんながんも絶対にあきらめない。N.Mさんの心の強さが、がんを抑え込んだのではないでしょうか。

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