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感謝を込めて素直に伝える大切さ。二人で確かめあった生きる理由Gさん(80歳・男性・胃がん)2019年取材
Gさんは昭和13年のお生まれで、お話を伺った時はちょうど80歳。2017年定期健診で再検査を指摘され、診断は胃がん。しかも相当進んでいるために、「全摘出」をしたほうがよいとのことでした。それまで病院とは無縁の人生を送ってこられたGさんにとっては、青天の霹靂。しかし、その数年前にがんを患った奥様の体験がまさに奇跡の始まりだったのです。
健康そのものだったのに……
背筋もきりりと伸び、まさにかくしゃくとした感じのGさんに、まさかの進行がん宣告
Gさん 2017年末にがんが見つかって、18年1月に手術となりました。胃の全摘出でしたが「手術ができる時はしたほうが良い」と聞いたこともあり迷いはありませんでした。
奥様 私はセカンドオピニオンへの相談も含めて、もっと時間を置きたかったのですが、がんができた場所もよくなかったので仕方がないのかな、と。
奥様の乳がんは、Gさんに大きな衝撃を
奥様 2006年、市の健診で見つかりました。2.5cmほどの大きさでした。私は主人とは逆で、健康について興味があり、いろいろと勉強をしていたのです。身体にいいこともたくさん学んでいましたが、実践していませんでした。そして自分の身体にがんが出来てしまった。主治医からは、即手術か、あるいはホルモン療法で小さくしてから手術、どちらでも構わないと言われたので、まずはホルモン療法を選びました。同時に、それまで学んできた「体を温める」「毎日しっかり歩く」「食事習慣改善」など、自分の免疫力をアップさせることを実行に移しました。
Gさん 家内ががんだとわかった時は、頭が真っ白になりましたね。私は健康が自慢だったので、病気のことは何もわからないんです。どうすればよいのか…。とにかく、長生きしてほしいと願うばかりでした。
奥様を思う気持ちを込めた愛情ジュース
Gさん だから、家内には自分がやりたいと思うことは何でも試してもらいたいと思いました。私にできることは、毎朝りんご、レモン、ニンジンのジュースを作ることだけでしたけど、とにかく「もっと一緒にいたい」「助かってくれ」「治ってくれ」の一心です。
奥様 その気持ちは嬉しかったですね。本当に毎朝欠かさず人参ジュースを作ってくれましたから。今でもすごく感謝しています。だから今は私が主人のためにジュースを作っているんですよ。それと、主人は私が試したいというものに対して一切反対しなかった。これはとてもありがたかったですね。おかげで「絶対に治してやるぞ!」という気持ちが一層強くなりました。