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大きな病気をせんと、人間ってなかなか変われませんよ。豊島 エミ子さん(82歳・女性・虫垂がん、子宮体がん)2014年取材

その先のことを考えながらフコイダンを飲む

フコイダンを知ったきっかけは?

令子さん 私、何か問題が起こると答えをもらいに本屋さんに行くんです。そのとき目についた本が天願勇先生の『がんと生きる』でした。ページをめくると、フコイダンの紹介があり、これはすごいと直感しました。そして福岡にも喜多村クリニックという病院があることを知り、とても嬉しかったのを覚えています。早速、喜多村クリニックに予約を入れ相談に行きました。というか、もう相談ではなく、はじめからフコイダンをもらおうと思ってクリニックに向かいました。
喜多村先生は外科の先生ですが、穏やかで、精神科医のような印象でした。私の話しを優しく丁寧に聞いてくれて、癒やされたように思いました。先生が治療するうえで心がけていらっしゃることだと思うのですが「お母様はがんを治したらどうなりたいのでしょう?」と聞かれたのです。そういえば1年後に私の妹の看護学校の国家試験があり、姪の高校入試がひかえていました。母がその前に死んだら迷惑がかるからそれまでは生きていないといけない・・と言っていたのを思い出しました。先生は「それを目標にがんばりましょう」と笑顔でおっしゃってくれました。がんを治そうとすれば結局がんにとらわれ、うまくいかないことの方が多いのです。その先のことを見据えてがんを忘れることがすこしでもでき、更に上手くいけば消えるかもしれないということだと理解しました。現実問題として忘れることは難しいですが、二人共ネガティブな考えを自然と希望の方向に向けるようにしていたと思います。
フコイダンについて先生に伺うと、「飲める範囲でやっていったらいいです」とアドバイスを受けたので、出来る範囲でスタートすることにしました。フコイダンだけだと心許ないので、マクロビオティックと酵素、ゲルソンの原理で作った野菜ジュースなど、いろんなものを組み合わせて食事療法をしっかり実践しました。あとは、スケジュールに沿ってみんなで母を支え、盛り上げ、安心した状態で好きなことをしてもらったらいいかなと思っていました。

フコイダンは時間を決めて飲むんですが、飲み忘れたときは、明日は少し多めに飲もうとかしていました。毎日フコイダンを飲む時は両手でコップを大事に持って、「治してくれてありがとうございます」と感謝の気持ちでフコイダンを飲んでいます。でも、やっぱり何度飲んでも飲みやすくはならないですけどね。でも本当に感謝してます(笑)。
あと、食べ物では、肉はまったくだめですね。以前は好きで毎日食べていましたが、食べているうちから下痢をしてしまいます。肉を出汁にするのはいいんですけれど…。あと、魚は白身がいいです。

令子さん 特に手術後は体が受け付けないようなものを食べると下痢になるので未だにその点は大変みたいです。母は体によくない食べ物を体で実証しているようなものですね。そして、フコイダンを飲み始めて3日ほどで咳が止まったんです。食欲も出て、顔色がよくなりました。これはいい兆しやねと、日々のちょっとした変化も見逃さず、その度に2人で盛り上がりました。きっとがんは小さくなっているという手応えはありましたが、たとえ、残っても、寿命まで保てればいいという感覚でした。

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