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大好きなお酒を断ち、美味しいメロンを育てることへの情熱で今を生きています。N.Tさん(71歳・男性・肝臓がん)2009年取材
主治医は語る
真島消化器クリニック 真島康雄院長
2005年9月末から肝臓へのエタノール注入など、専門的な治療を私が行いました。翌年に手術し、2007年に再度エタノール注入を実施。その年の12月から低分子フコイダンを開始し、4年が経過しました。
危険な時期がなかったわけではありません。昨年2月に腹水が溜まり、肝性脳症を併発して入院。この時期に低分子フコイダンは一旦中止しました。退院後、5月27日から低分子フコイダンを再開。腫瘍マーカーを見ると、7月初めに59あったAFPは1カ月後に22まで下がり、PIVKAも95から77へ。
腫瘍が取り込む血液の流速も毎秒21.8cmから12.8cmに下がりました。しかも、特に大きかったがんのサイズは、14mmから12mmに縮小しています。なお、利尿剤は少量の使用で済んでおり、腎障害も進んでいません。
以来、1年近く抗がん剤などの使用もなく、低分子フコイダンのみで状態を維持できており、通常では珍しい症例です。
私個人の見解ですが、抗がん剤を1年続けても良くなる保証はなく、食欲も体力も落ち、心が沈みがちになる方も多いと思います。同じ1年でも「戦いながら」と「平和なまま」とではずいぶん心持ちが違うのではないでしょうか。
N.Tさんの場合も低分子フコイダンが好結果をもたらしたと感じます。その一方で、生きがいであるメロン栽培が奥様と一緒に続けられていること、そして、N.Tさんの前向きで、純朴な人柄が病気の進行を抑え込んでいるのではないかと、そのように思います。