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笑ったり、泣いたり、喧嘩したり。家族の支えで起こした奇跡…。Sさん(77歳・男性・胃がん)2018年取材

仕事への熱意と、周囲の人々の思い

長男 父は職人ですから、入院中も毎日、仕事のことを聞きたがっていました。聞けばすっきりするんですよね。従業員ともテレビ電話で、「社長頑張りやー!」「おいら頑張ってるでー!」「そっちも頑張れよー!」と話をして。

そういった力も集結して、相乗的に良く働いたのでしょうね。手術前も、抗がん剤を打つ日以外は会社には必ず顔を出されていたのですよね。

長男 僕だけに任せてはいられず、「自分がやらなければ」という気持ちがあったんだと思います。いい加減なことをすると、よく怒りに来ていました。リーマンショックの頃で、入院中に経営的にもだいぶダメージを受けました。一代のワンマンでやって来た会社ですから、気が気じゃなかったと思います。父がいないと、取引先とも色々たくさんありました。

お父様は偉大だったわけですね。

長男 いまだにそうですね。

Sさん まぁ、我慢せえ(笑)。

長女 私がいない時は、従業員の女性がいつも手助けしてくれて、時間になると、「社長、フコイダンを飲んでちょうだい」と声をかけてくれるんです。もう本当にみんなのおかげです。

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